音楽科高校生ミュージカル『美女と野獣』

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観衆の心をつかんだミュージカル『美女と野獣』

高円祭2日目、音楽科による高校生ミュージカル『美女と野獣』は、想像以上に暑い舞台の上で、白熱した演技と演奏隊の音は一つひとつがよく鳴り響き、またたく間に観衆の心をつかみました。全員がプロ並みの意識で臨み、小道具や衣装も手作りで、まるで映画のワンシーンを見ているようで観る者を感動させました。

カーテンコールでは感動の渦へ・・・
フィナーレでは、キャスト・演奏隊・合唱隊・裏方・照明すべてが一体となりました

大学受験を控えた3年生が中心となり、代表の3名(樋上北斗君・高辻夢多君・岡田唯鈴さん)が音楽科全体をまとめあげ、1・2年生も3年生の背を見て、それぞれに役割を果たしました。

2階からの照明は舞台を盛り上げ、素晴らしいタイミングでキャスト達を照らしました。
プロの音響スタッフの方々も、暑い中つきっきりで支えてくださったそうです。
また演奏隊は、自然の音(鳥の声、風の音、ノック音、心情を表す音など)をいかに楽器で表現するなど工夫をこらしました。

練習は7月から始まり、自宅での自主練習と、夏休みにも学校で合同練習をし、2学期からは毎日のように放課後に全体練習を重ね、当日はキャスト、演奏隊、合唱隊、舞台裏、照明すべてが120%の力を出しました。

ミュージカルが始まる前は不安と緊張で笑顔も少なかったですが、進むにつれ緊張もほぐれ笑顔も見られ、さらには涙も見られました。

高校生たちだけで作り上げたとは思えないほどクオリティーが高く、音楽だけでなく、美術、ダンスまで、見事なパフォーマンスに全員が魅了されました。

出演者インタビュー

🎤野獣役 香川ヴィートくんに聞いてみました!🎤

野獣を演じるにあたって、一番意識した事は何ですか?

野獣らしい態度で声、姿勢ともに堂々とすること

特に力を入れたシーンなど、ミュージカルを終えての感想

『夢叶う』と『美女と野獣』は特に力を入れたシーンです。
みんなで最高の舞台を作れて楽しかったです、観客みんながみんな喜んでくれたかは分かりませんが、多くの人たちから、感動したよと声をかけてくれました。
これからも人を感動させるような音楽を届けられる舞台人を目指して頑張りたいです。

🎤ベル役 東 優綾さんにきいてみました!🎤

ベルを演じるにあたって、一番意識した事は何ですか?

普段使わない言葉遣いやイントネーションを違和感なく喋る事と、歌の歌詞をしっかり喋ることです。ベルならどう話してどう歌うのかを常に意識して練習しました。

特に力を入れたシーンなど、ミュージカルを終えての感想

 最後、倒れてしまった野獣に対してベルが歌うシーンは、一番の感動シーンで見ている人を『美女と野獣』の世界観に一番引き込めるシーンだと思ったので、そのシーンは野獣と共に最後まで細かいところもこだわって作り上げました。
 私は今回のミュージカルを通して、まず一番に感じたことは、このミュージカルの練習をしている時が、この高校生活で1番充実していて楽しいと本気で思えたということでした。私はやっぱり舞台の上に立つことが生きがいなんだなと実感しました。
そしてなにより、このミュージカルはたくさんの人の力があってできたことで、1人では絶対にここまでできなかったということです。
自分だけでなく他の人がやりやすいように、みんなで一緒に成功できるように、みんなが助け合いをする場面を練習中たくさん見てきたので、音楽科全員の大きな作品を無事に届けることができて本当によかったです!

🎤指揮者 樋上北斗くんにきいてみました!🎤

編曲もされたと聞きましたが、ミュージカルの指揮者・進行をするにあたり、一番意識した事は何ですか?

今年は工事の関係で練習時間がとても少なかったので、実際に千葉の劇団四季に行き『美女と野獣』を鑑賞し一回一回の練習を濃い時間にしようと心がけていました。

素晴らしい指揮者のリードと進行でしたが、何かを目標にされましたか?

人生で指揮をする経験が無かったので、ネットで調べたり、音楽科の先生から指揮を学んで挑みました。

ミュージカルを終えての感想

去年のアラジンを超えないといけないというプレッシャーを抱えながらの制作は、とても緊張しました。ですが、76人がしっかりと集中して練習に取り組んでくれたので、高円芸術高校としての『美女と野獣』を作り上げれることが出来ました。ここまで作り上げれることが出来たのは、先生方や同級生、後輩のおかげだと思います。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

🎤ルミエール役 岡田唯鈴さんにきいてみました!🎤

衣装・大道具担当で大変だったと思いますが、ルミエールとの両立はどのようにされましたか?

私は衣装や大道具、ルミエールを演じるにあたって手際良く、けれども妥協しないという事を徹底していました。毎日一つひとつの作業が粘りどきであり、このミュージカルをより良くする一歩だと強く信じて頑張った事でここまでクオリティが上がったと思っています。

ルミエールを演じるにあたって、一番意識した事は何ですか?

学校でのミュージカル制作時間は衣装と大道具制作、裏方のまとめ役で時間いっぱいでした。ですので、家に帰ってから鏡を見て女性である私がどうしたらカッコイイルミエールになれるのか研究していました。そのおかげでビーアワーゲストがとても見応えのあるものに仕上がったと思います!

🎤ガストン役 高辻夢多くんに聞いてみました!🎤

演出と台本作りもされたと聞きましたが、どんなイメージで作成されましたか?


『美女と野獣』は文学作品を筆頭に、アニメーション版や映画版(実写化だけでもなんと5種類!)、劇団四季版などさまざまに形を変えて愛されてきた作品。そのため、観る人それぞれの”『美女と野獣』像” があるということを頭に入れて、構想していきました。最終的にたどり着いたのは⋯⋯台詞は小説から、劇中曲は劇団四季版から、演出は映画版からと、各バージョンを組み合わせて一つにするハイブリッド方法でした。

台本・演出・ナレーション・ガストンをされて、一番難しかった事は何ですか?

キャラクターを演じる時は、役者同士で息を合わせることができますが、ナレーションはそうはいきません。バックに流れる演奏隊の曲の展開を耳だけでキャッチし、ひとり淡々と読んでいく、まさにタイミング技でした。
演奏隊とのタイミングだけを考えていると読むスピードが早くなってしまい、読むスピードがのんびりしていると、今度は曲の展開とズレてしまう⋯。もうとにかくバックミュージックの展開を頭に叩き込み、読むスピードをさまざまな速度で試す作業を繰り返し繰り返しやっていました。

ミュージカルを終えての感想

出来栄えとしましては、本番が一番良かったです。本当に。
「本番で最善を尽くしたい」という気持ちは誰しもが持っいてるものだし、やれるものなら誰だってやりたいと、”当たり前” に思うことでしょう。しかし、どれだけ前もって準備していても、なかなかその”当たり前” 通りにはいかないものです。今回のミュージカルも約半年かけて準備を進めてきましたが、本番近くになってから見つかった欠陥部分もありました。それでも最終的には本番が一番上手くいったので、きっと本番に強いメンバー、スタッフに恵まれていたんだなと後になってつくづく思います

~広報委員より~
音楽科のみなさん、感動をありがとうございました!

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