概要
令和5年7月1日 第48回近畿地区高等学校PTA連合会大会滋賀大会が開催されました
守山高等学校吹奏楽部によるウェルカムアトラクションの後、開会式となり、大会副会長 本田真司様より開会のことばがありました。
次に、近畿地区高等学校PTA連合会会長の炭谷将史様、全国高 等学校PTA連合会会長のヤマダヒロアキ様よりご挨拶がありまし た。 滋賀県知事の代わりに副知事の大杉様、草津市長のハシカワ様よ り来賓祝辞の代読が行われた後、来賓紹介がありました。
広報紙コンクール結果発表・表彰ですが、最優秀賞に選ばれたの が、奈良県立畝傍高等学校育友会でした。 記念講演では、「ドイツからの眼差し、未来志向でPTAを考え る」と題して、ジャーナリストの高松平蔵氏よりお話を頂きました。 自己紹介をされた後、ドイツでは、授業終了後は先生も帰宅する、 授業ではきちんと発言しているのかを評価する、授業料無料である、 資格を取得しないと職につけないので、職業との関連が強いことな ど、主にドイツと日本の学校教育の違いについて話されました。そ もそもドイツにはPTAがなく、クラス保護者代表・保護者評議会 を決めるのみで、予算が必要になれば、保護者から寄付をしてもら うというシステムであることも説明されました。
昼食後は、伊吹高等学校墨人(すみんちゅと呼ばれている)によ る書道パフォーマンスの披露がありました。「漸進」という文字を 書いて、素晴らしい作品を作り上げてくれました。
その後、みんなで考えよう「PTAのこれから」と題して、シン ポジウムが開催されました。前の高松平蔵氏、草津市PTAの中島 美徳氏、近畿高P連会長の炭谷将史氏がシンポジストとしてお話を されました。
それぞれ、PTAは無くすべきではないこと、本当に PTAは必要なのかという言葉が多く出ていること、PTAは何をし ているのか、見えない化している状態であることなど、現状を説明されました。その対策?として、存在意義・運営の仕方を考えていく、環境から考えて仕組みづくりをしていく、地域の皆さんを巻き込んでいくなど、要は皆が楽しめるものにしていきましょうということを話されました。
大会宣言決議、次期開催地代表のご挨拶、閉会のことばの後、閉会となりました。
閉会の際に、琵琶湖よし笛演奏ユニット「ほっとらいん」歌のボランティアをされているご夫婦によるグッバイパフォーマンスが行われました。素敵な笛の音色でした。
長い時間でしたが、今一度PTAや育友会活動の見直しを考える きっかけとなった、有意義な大会だったのではと思える1日でした。
日時 | 2023年年7月1日(土) |
場所 | 滋賀県草津市YMITアリーナ |
行事名 | 第48回近畿地区高等学校PTA連合会大会滋賀大会 |
テーマ | みんなで考えよう!「PTAのこれから」 |
記念講演 | 「これからの時代のPTAのありかたを考える」ジャーナリスト高松平蔵氏 |
参加した感想
情報共有とコネクション作り、家庭教育の充実に寄与する大会であった
大会を通して感じたのは、情報共有の機会に溢れたコネクション作り、PTA 活動の発展を願い家庭教育の充実に寄与する大会であったと思います。
大会の大きな議題は- PTAのこれから、でしたが基本話の内容は今まで既に表面化しているPTAの在り方の問題の話でしたので、これからの学校教育を支える組織としてのPTAの在り方まで話は及ばなかったのかなと思います。
大会の中でヨーロッパでのOpen Education-開かれた教育課程と日本の教育制度の違いをドイツ在住のジャーナリスト高松平藏さんより講演がありましたが、私自身はPTA活動がないドイツよりPTA活動がある日本の方がより素敵なことではないのかと感じました。
子供たちが自由に開かれた学校という舞台で 自ら学び成長していける環境を整えてあげようと奮闘するのがParents, 知恵と舞台、方向性を示していって頂けるのがTeacher, 共に作り上げていくという意味でのAssociation, これがPTAの本題ですから、ないより絶対いい!と思いました。PTAがただあるというのは駄目かと思うのでその先に学校とどういう連携をとっていくのか、そこが難しい事象が多いかと思うのでその前例や成功例などそういう話も聞きたかったなとも思いました。
最後に、途中で行っていただいた滋賀の高校生によるパフォーマンスは最高によかったです。ああいう姿を見るともっと素敵な学校生活を自分の子供にも送ってほしいと願った一日でした。参加させて頂き有難う御座いました。
共通している価値観や目標を認識できた
午前のジャーナリストの高松平蔵氏の講演では、ドイツと日本の教育のあり方や働き方の違いについて触れられ、驚くと共に興味深い内容でした。
ドイツでは授業料が無料であり、大学選びに偏差値が関与しないといった子育ての考え方など、日本との大きな違いがありました。
これらの世界的な視点を参考にし、私たちの活動に新たな切り口を加えていくことで、より有意義かつ生産的な育友会の活動ができるのではないかと感じました。
午後のシンポジウムでは、小倉会長をはじめとする高円芸術高校育友会役員の方々の活動や考え方が共通すると感じることができました。
近畿高Pのみなさんが共通している価値観や目標を認識できたことは非常に有益でした。
また、畝傍高等学校が近畿広報紙コンクールで最優秀賞を受賞された広報紙を拝見いたしました。
わかりやすいレイアウトと豊富な写真が特徴であり、今後の私たちの活動に大いに参考になると思います。
滋賀県高P連の皆様のご尽力により、充実した時間を過ごすことができました。
普遍的で本質的なテーマ
「PTAのあり方」という普遍的で本質的なテーマで本大会を設計、挑戦された実行委員の皆様に敬服・感服いたしました。そして、大会中や移動中の参加メンバーとの忌憚のない意見交換に参加価値を感じることができました。
さて普段、PTAのあり方についてはあくまでも”番外編”で、表立って議論する機会が少ないです。PTA活動の行事企画や実施のたびに根っこの部分でモヤモヤして、そこに触れることは避けているように感じます。
そもそも答えや正解があるものでもないですし、各PTAの地域性や文化によって考え方が異なるテーマであると思います。 大事な事は、運営するメンバー同士がその価値観を理解しあい、今年度はこの方向性でいきましょうと言う、理念や目的を共有することが重要ではないでしょうか。
また、壇上で行われたパネルディスカッションの議論では、”PTA解体”を体験された話があり、とても興味深かったです。一方、PTAやその活動に関する考えはどこか古典的(悪い意味ではないです)で、多くを学ぶ機会にはなりませんでした。限られた時間でしたので、メタメッセージを汲み取ることができませんでしたが、機会があればより深く聞いてみたいと感じました。
そして、本大会には私を含む4名で参加しました。
移動中には、大会の感想や考え、各委員会活動での成果や課題、先生とのやりとについてシェアできました。
役員会や評議委員会ではできないメンバー間の価値観を感じることができ、今後の進む方向性がより明確になったように思います。
あらゆる意味で視野を広げることができた滋賀大会参加の大変有意義な機会となりました。
代表して参加させていただけたことに感謝いたします。
本部役員や評議委員、そして機会があれば育友会会員の皆様と本テーマでお話を交わしたいと感じ、企画のタネを見つけたように思います。
取り急ぎ、ご報告させていただきます。