潜入取材!音楽科の練習初日がスペシャルだった件

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練習初日の「ハレルヤ」は、海外アーティストと

音楽科の練習初日の風景(体育館にて)

40周年記念式典の第2部「記念演奏会」は、第31回定期演奏会も兼ねており、高円高校にとっては伝統的な催しのひとつでもあります。今回は、 本校生徒と卒業生、そして非常勤講師と結成したオーケストラ演奏、それから第2学年音楽科選抜生徒による「独奏」「独唱」等でプログラムが構成されています。

私たち広報委員取材班は、記念演奏会に向けて緊張感が張り詰める練習初日の現場に潜入取材を行いました。

記念演奏会練習初日は、「国際音楽交歓コンサート付帯事業」という、奈良県庁文化振興課が企画した特別な練習でした。音楽科の生徒が、記念演奏会に向け練習をしていた「ハレルヤ」を「国際音楽交歓コンサート」で来日された海外のアーティストの方々と交流を兼ね、一緒に演奏・合唱しました。
コーラスには、校内に隣接する高等養護学校高円分教室の生徒も参加し、「ハレルヤ」を熱唱していました。

音楽科をまとめる清水先生に練習初日の感想を伺ってみました。

「思っていた以上に綺麗に揃っていたので、楽しみやなあと思って。普段ね、コロナ禍で合唱、合わせて練習出来ないので。なので、今日初めて、本当に全員で合わせたんですね!だから、最初に言ってたように、音が散ってバラバラになるかなと思ったんですけど、凄くまとまってたから。当日まで、なんかこれで練習積むのにみんなが「あっ、いけるかも!」って思ってくれたらいいなと思って。」

と、これからの仕上がりに期待されていました。
一方で「ハレルヤ」以外の曲や課題についても話しておられました。

「他の曲がまだ難しいので。これ(ハレルヤ)が一番歌いやすいというか、聞きなれてるので。他はもっと音が複雑やし、言葉が複雑なんです。もうちょっとだけ。英語をどれだけ音楽につめれるかなと思って。少ない時間ですけども、頑張って行きたいと思います!」

奈良県唯一の音楽科

全員で記念撮影

ということで、40周年記念演奏会の練習初日は海外アーティストとの特別な練習になりました。
その練習についても話を聞いてきましたのでご紹介します。

本企画は、奈良県庁文化振興課主催「みん芸(奈良県みんなでたのしむ大芸術祭)」の一環で今回が初めて。
奈良県で唯一、音楽科のある高円高校にお声がけいただき、海外アーティストの方とコラボ演奏が実現しました。

先にも述べましたが、9月15日(練習日の前日)に行われた国際音楽交歓コンサートの機会に
「学生たちと何かできないかとオファーし、生徒たちと海外アーティストのコラボが実現できてよかった」
と話すのは、奈良県庁文化振興課長の中村様。
「また、高等養護学校高円分教室の生徒、音楽科の生徒、さまざまな形で芸術に携わっていく、そんなことを地域で後押し出来たらと思います。」と高円高校がインクルーシブ教育と芸術環境にあることにも触れておられました。

音楽科 清水先生も海外アーティストとのコラボについて、
「そうですね。今日が全て何もかもが初めてだったので、段取りがバタバタしてしまったんですが。
やっぱり音を聞いた瞬間、音楽をした瞬間にそういうことが全部フラットになって、音を鳴らした瞬間にみんなが何もかも全部一つになるっていうか。今日、体感できたんちゃうかな。」

さらに
「だから言葉は通じなくて、ちょっとね、右往左往してたんですけど。通訳も生徒がしたりとか、英語の先生に手伝って頂いたので何とか進んでたので。でも、音が鳴ったらね、みんなその音に集中出来る。さっきも”ふるさと”を歌った瞬間にピタッと息が揃う。あれがなんか”ああ、音楽ってこういうことなんやな”って自分で思いました。国境がないんです。音楽する瞬間って。」
会場や生徒の様子、感動の瞬間について語っておられました。

ちょっとだけ練習風景を公開

「ハレルヤ」初日練習動画(※音量注意)

本当に貴重な経験をさせていただきました。
芸術を通して世界で活躍される方、奈良県を盛り上げる方、様々な方からも刺激を受け、高校生らしく、さらに高みを目指して精進していきましょう!応援しています!

取材日:2022年9月16日(金)
取材/撮影:広報委員

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